社会福祉のゆくえを読む―介護保険見直し・保育制度改革・支援費制度伊藤 周平
大月書店 刊
発売日 2003-12
社会保障制度の崩壊の予兆 2005-04-28
今国会で、介護保険法「改正」、障害者自立支援法の審議が行われ、可決される模様だ。介護保険導入がさまざな生活保障である福祉崩壊の危機であったことを、本書は改めて提起している。
身体・知的・精神障害者の福祉・医療はそれぞれ別の法律で実施されてきた。それぞれの障害の違いは大きく、必要な福祉サービスや医療も異なり、そんなに簡単に統合することは不可能である。にもかかわらず、財政不足という理由で受益者負担という自己責任論が跋扈しているのだ。障害は決して自己責任ではない。国が社会保障制度を放棄し、規制緩和によって福祉・医療を市場にゆだねることで、不利益を受けるのは私たち国民である。
本書は社会保障制度・福祉とは、何かという原点に返って考えるための必読の書である。
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